加古川市にある、やさしい歯医者さん

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こどもの成長期に口呼吸がもたらす歯並びへのリスク

こんにちは!加古川市にある、「シラセデンタルクリニック」です。

本日はよくご質問をいただく小児歯科分野のご質問にお答えします。

 

「こどもがいつも口を開けているけど大丈夫?」

「口呼吸を続けると歯並びに影響するって聞いたけど本当?」

と気になっていませんか?

実は、口呼吸は歯並びだけでなく、顎の発育や健康面にもさまざまな悪影響を及ぼすことが分かっています。

 

この記事では、口呼吸がこどもの歯並びや成長に与えるリスク、口呼吸の原因や症状、そして改善方法について詳しく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。

 

こどもにおける口呼吸の影響とは

口呼吸は、歯並びだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。

 

口呼吸が引き起こす歯並びの問題

口呼吸を続けると、舌の位置が低くなり、歯並びが乱れる原因になります。本来、舌は上あごに軽く触れているのが正常ですが、口呼吸では舌が下がり、前歯を押し出してしまうことが多くなります。結果として、出っ歯や開咬(前歯が噛み合わない状態)が起こりやすくなります。また、口を開けたままにしていると、唇の筋力が低下し、歯並びが崩れやすくなるということがわかっています。

 

口呼吸とあごの発達の関係

口呼吸をしていると、あごの成長にも悪影響を及ぼします。通常、鼻呼吸をしていると舌が上あごに正しく位置し、あごの発育がスムーズに進みます。しかし、口呼吸では舌が下がることで上あごの成長が妨げられ、結果として狭い歯列になり、歯が並ぶスペースが不足してしまうことがあります。これにより、歯が重なり合う「叢生(そうせい)」や、受け口などの噛み合わせの問題が発生しやすくなります。

 

子どもの成長における口呼吸のリスク

口呼吸は、歯並びやあごの発達だけでなく、こどもの全身の成長にも悪影響を及ぼします。たとえば、口呼吸を続けることで、酸素の取り込みが不十分になり、集中力の低下や睡眠の質の悪化を引き起こすことがあります。また、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるリスクも高まります。これは、口呼吸によって鼻のフィルター機能が十分に働かず、細菌やウイルスが直接体内に入ってしまうためです。

 

口呼吸の原因と症状

口呼吸はさまざまな原因で引き起こされるため、まずはその原因を理解することが重要です。

鼻づまりとその影響

こどもが口呼吸をする大きな理由の一つが、慢性的な鼻づまりです。鼻が詰まることで鼻呼吸がしにくくなり、無意識のうちに口で呼吸する習慣がついてしまいます。特に、アレルギー性鼻炎や花粉症を持っているこどもは、鼻づまりを繰り返すことで口呼吸が慢性化しやすくなります。さらに、風邪を引いたときに一時的に口呼吸を続けることで、そのまま習慣化してしまうケースも少なくありません。

アデノイド肥大の影響

アデノイドとは、鼻の奥にあるリンパ組織で、こどもの成長に伴って自然に縮小するものですが、一部のこどもはアデノイドが大きくなりすぎて鼻呼吸を妨げることがあります。アデノイド肥大があると、鼻の通りが悪くなり、口で呼吸する癖がついてしまいます。アデノイド肥大が進行すると、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まり、成長ホルモンの分泌にも影響を与える可能性があります。

子供の口呼吸を引き起こす環境要因

環境要因も口呼吸の一因となります。たとえば、姿勢が悪いこどもは、首や顎の位置がずれてしまい、自然と口呼吸になりやすくなります。また、食事の際に噛む回数が少ないと、口周りの筋肉が弱くなり、口を閉じる力が低下することがあります。さらに、ストレスや口の周りの筋肉の発達不足が影響して、無意識のうちに口を開けたままになってしまうこともあります。

 

改善方法:口呼吸の治し方

 

口呼吸は意識的に改善することができます。早めに対策を取ることで、歯並びへの悪影響を防ぐことが可能です。

鼻呼吸トレーニングの方法

鼻呼吸を習慣づけるためのトレーニングが有効です。まず、口を閉じた状態で鼻からゆっくり深呼吸する練習を行います。さらに、舌を上あごにつけた状態で鼻呼吸を意識することで、正しい舌の位置を維持しやすくなります。また、あいうべ体操(口を大きく開けて「あ・い・う・べ」と発音する運動)を行うことで、口周りの筋肉を鍛え、自然と口を閉じる力を強化することができます。

口呼吸防止テープの使用法

夜間の口呼吸を防ぐために、口呼吸防止テープを使用する方法もあります。これは、口を軽く閉じるように貼ることで、無意識のうちに鼻呼吸を促すアイテムです。ただし、こどもが嫌がる場合は、無理に使用せず、日中のトレーニングを中心に進めるのがよいでしょう。

歯科医による治療と治療法

口呼吸が改善しない場合は、歯科医院での治療が必要になることもあります。たとえば、マウスピースを使って舌の位置を正しくする矯正治療や、アデノイド肥大がある場合には耳鼻科との連携治療を行うこともあります。

 

成長期の口呼吸がもたらす悪影響

口呼吸は、こどもの歯並びだけでなく、健康全般にも深刻な悪影響を及ぼします。成長期にこの習慣が続くと、顔の骨格や発音、さらには全身の発育にも影響が出る可能性があります。

 

出っ歯になる原因とその対策

口呼吸を続けると、舌の位置が下がり、上あごの発達が不十分になりやすくなります。その結果、前歯が前に押し出され、出っ歯(上顎前突)になりやすくなります。また、唇の筋力が低下することで、前歯を適切に支えられず、歯が前に傾いてしまうこともあります。対策としては、口周りの筋肉を鍛える「あいうべ体操」や、舌の正しい位置を意識するトレーニングが効果的です。また、歯科医院で舌の位置や噛み合わせのチェックを受け、必要に応じてマウスピースや矯正治療を検討することも大切です。

 

虫歯や歯周病との関係

口呼吸をしていると、常に口の中が乾燥しやすくなります。唾液には、口内の細菌を洗い流し、虫歯や歯周病を予防する働きがありますが、口が乾燥するとこの自浄作用が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、口呼吸の習慣があるこどもは、虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。予防策としては、こまめに水を飲んで口の中を潤し、食後にはしっかり歯磨きを行うことが重要です。また、フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯のリスクを軽減できます。

 

口臭の原因と改善策

口呼吸が習慣化すると、口内が乾燥して細菌が増殖しやすくなり、結果として口臭の原因になります。特に、睡眠中に口呼吸をしている場合、朝起きたときに強い口臭を感じることがあります。また、舌の表面に細菌がたまりやすくなるため、舌苔(ぜったい)が増え、さらに口臭が悪化することがあります。改善策としては、舌磨きを習慣にすることや、ガムを噛んで唾液の分泌を促すことが有効です。また、歯科医院で口臭の原因をチェックし、専門的なクリーニングを受けるのもおすすめです。

 

 

まとめ

口呼吸は、こどもの歯並びや顎の発達、さらには健康全般にも悪影響を及ぼす習慣です。特に、成長期に口呼吸を続けることで、出っ歯や噛み合わせの乱れ、虫歯や歯周病のリスクが高まり、全身の発育にも影響を与える可能性があります。そのため、早期に原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。

 

本記事をお読みいただきありがとうございます。

何かご不明な点や、お悩みがございましたら、加古川市にある「シラセデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

 

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