歯の根の中の神経や血管等(歯髄)が通っている管を根管と言います。 歯髄は根の先端から歯の中に入り、歯の成長発育に重要な役割を果たします。 しかし、成人になり歯が成長した後は、歯髄が存在しなくても、根のまわりからの栄養供給によって歯は生存できます。
歯の根の治療である根管治療(歯内療法)は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。 原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。 場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。 根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。
根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、 再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をします。このように歯髄を除去する治療法を抜髄と呼びます。 一方、以前に根管治療が終了している根が再び感染してしまった場合にも、根管治療が行われます。 この場合の治療法は、感染根管治療と呼ばれます。
根管治療(歯内療法)の治療の流れは以下になります。
①切削器具によりむし歯の除去(麻酔下)
②手用器具を用いて歯髄の除去
③根管長測定器により歯の根の長さの測定
④薬液による洗浄
⑤根管内にお薬をいれて仮の蓋をして数日おきます
⑥消毒してきれいになった根管内にゴムのようなものを緊密に詰込みます
⑦詰込んだものの確認にレントゲン写真を撮影して根管治療は終了します
⑧支台築造(土台を作る)へ続く
前歯で2~3回、大臼歯という奥歯では3~4回治療回数がかかります。
痛みが長引いている例などではより回数がかかります。 更に根管治療をした歯は、歯が欠けないように被せる必要性があります。 この回数が平均であと3回程度かかります。そのため、根の治療を始めた歯は被せる所までが治療の一区切りとすれば、平均で前歯で5~6回、奥歯で7~8回治療回数がかかることになります。
根の治療をする歯が複数本ある場合には、その本数分の回数がかかります。
より精密なCTによる診断
CTを使った精密診断により、より正確な根管治療を実現します。
ニッケルチタンファイル
多くの歯科医院ではステンレスファイルのみを使用していますが、当院では十分な柔軟性を持ち、より神経を除去できるニッケルチタンファイルを使用しています。
超音波による洗浄
当院では根管治療に関しては、キャビテーションという超音波で根管内を綺麗に洗浄する装置を使用しています。
ラバーダムの使用
ラバーダムとは、治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆いかぶせて口腔内の唾液や細菌による治療部位への感染を防止する道具です。
ラバーダムを使用することで、様々な口腔内細菌が根管に侵入するのを防ぎ、無菌的な処置を行うことが可能になります。
外科的な根管治療(歯根端切除術等)
外科的な根管治療(歯根端切除術等)にも対応しているため、高度な治療にも対応しています。
マイクロスコープを活用した精密治療
当院では、最新のマイクロスコープを使用しており、最大20倍の倍率で精密な根管治療を実現いたします。
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
午前:9:00~12:30
午後:13:30~18:00
△:土曜日は13:00~16:30
休診日:木曜日、日曜日
※祝日週は木曜振替